一昨日、西村経済再生担当大臣に対して、「まん延防止等重点措置」の本県への適用を要請しました。現在、国と対象となる市町村、措置の期間について協議を進めています。この要請を行った際、西村大臣からは、「福岡県の感染状況について危機感を共有している。要請に関しては機動的に対処する」というお話をいただいており、本県としても、できる限り早くこの決定してほしいと伝えています。

　しかし、「まん延防止等重点措置」を適用されるまでには、一定の期間を要すると思われ、現在の本県の感染状況を踏まえ、「まん延防止等重点措置」という強い措置が必要であると判断したからには、早期に対策を打ち、感染の拡大を食い止める必要があると考えています。

　このため、県独自で「まん延防止等重点措置」と同等の措置を、先んじて行うことに踏み切りました。

　県民の皆さま、事業者の皆さまには、何卒、ご理解をいただき、ご協力を賜りますように、お願い申し上げます。（詳細は新型コロナウイルス感染症への今後の対応について [PDFファイル／207KB]参照）

県民の皆さまには、引き続き、日中を含め、不要不急の外出の自粛を徹底し、緊急事態宣言区域や、あるいは県内においても感染が拡大している地域との不要不急の往来は自粛をお願いします。

会食の際は、お店やご家庭でも、少人数、２時間以内でお願いします。会話の際はマスクを着けて、大声を避けるということでお願いします。営業時間の変更を要請した時間以降、飲食店にみだりに出入りせず、路上や公園での集団での飲食は、感染リスクが高まりますので、このような行動は、控えてください。

飲食店の皆さまへのお願いです。５月６日木曜日から５月１９日水曜日までの間、福岡市及び久留米市の飲食店に対する営業時間の短縮については、現在「２１時まで」とお願いしていますが、「２０時まで」に１時間繰り上げることとします。酒類の提供は１１時からとし、オーダーストップを１９時まで、閉店の１時間前までとします。

福岡市・久留米市以外の県内の各地域においても、このところ徐々に感染が拡大しており、予断を許さない状況にあるため、新たに、福岡市、久留米市以外の全ての市町村の飲食店につきましても、営業時間を５時から２１時まで、酒類の提供は１１時から、オーダーストップを２０時までとするようお願いします。

要請に応じていただいた飲食店の皆さまに対しては、協力金を支給します。福岡市、久留米市の区域においては、売上高に応じ、１日あたり３万円から１０万円です。

その他の市町村の区域においては、１日あたり２万５千円から７万５千円。

大企業の皆さまは、県全域、同じですが、売上高の減少額に応じて１日当たり最大２０万円とします。

また、昼カラオケでのクラスター対策として、カラオケボックスを除いた、カラオケ喫茶や昼間のスナックといったところのカラオケ設備については利用の自粛をお願いします。

集客施設の皆さまへのお願いです。県民の皆さまにお願いしている不要不急の外出自粛が徹底されるように、施設に人が集まり、さらには飲食につながることを制限したいということで、飲食店以外の施設、特に大規模な集客施設につきましても、営業時間の短縮や入場整理等のご協力をお願いします。劇場や映画館、展示場、また、１，０００平方メートル以上の商業施設、運動・遊戯施設、博物館・美術館などは、福岡市及び久留米市の区域では営業時間を２０時まで、その他の市町村では２１時までとするようお願いします。

　イベントの収容人数の上限を現在１万人としていますが、５月６日木曜日から５月１９日水曜日までは５千人とします。なお、大声での歓声、あるいは声援が予想されるような場合は、収容率の５０％以内のいずれか小さい方でお願いします。

なお、今回の措置は５月１９日までとしていますが、まん延防止等重点措置が国において適用された時は、改めて措置の内容と期間を定めることとします。

県では医療提供体制について、強化を進めています。本日、新たに病床を１９床確保でき、９４０床となります。このうち、重症病床は４床増加をし、１３６床となります。また、宿泊療養施設については、５月７日には北九州市内で１施設がスタートします。これで１，５３８室となります。引き続き、福岡市内、久留米市内の２か所の宿泊療養施設の調整を進めます。これが開設できると約１，９００室を確保できることになります。

　県民の皆さま、事業者の皆さまには、本当にご苦労、ご不便をおかけすることとなります。誠に心苦しく思っておりますが、新型コロナの感染拡大を何としても食い止めるために何卒ご理解いただき、ご協力いただくよう心よりお願いします。

県民の皆さま、コロナの今後の感染は今の私たちの行動にかかっています。今の私たちの行動がこれから１０日後、あるいは２週間後の福岡県の姿を決めます。どうか、県民の皆さま、お一人お一人、大切な方の命を守るためにも、改めて私たち自身が慎重かつ責任ある行動をお願いします。