お寿司や海鮮丼などで食べる美味しいウニですが、このウニが大量に増えてしまうと、「海藻の生長量」を「ウニが海藻を食べる量」が上回ってしまい、結果として「海藻の少ない海底」が広がり、そこに住む「ウニ」も餌がないために、身入りのない「空っぽ」のウニばかりが増えてしまいます。これらの「ウニ」は、いつも空腹なので、「海藻が根付いて、生長しようとしても、小さい芽のうちにウニが食べ尽くす」という「悪循環」が続いてしまいます。そこで、「ウニ」を適正な密度にすることが必要なんですが、広い海に住む「ウニ」を見つけて作業するには、多くの人手が必要です。そこで、福岡県水産高校の生徒さんの力をお借りして、地元の漁業者がウニ駆除作業を行いました。

　さすが水産高校の皆さん。ウエットスーツにスキューバダイビングのスタイルも慣れたモノです。駆除の方法、作業する範囲、注意点などを聞いた後に、実際の駆除作業に入ります。

ここ数日の悪天候からやや波があり、濁っているという条件でしたが、皆さん漁業者の皆さんとともにスムーズに作業を進めました。

見て下さい。海藻がほんとにないでしょ？ウニも身入りがなく、空っぽな感じです。生徒さんが手伝ってくれたおかげでかなりの量を駆除することが出来ました。

作業が終わって、着替えるとさわやかな高校生に変身！組合の方から感謝の言葉をいただけました。皆さんご苦労様です。

今回の体験で地元での漁業に興味をもってもらえるとうれしいな。と思った一日でした。