産地情報
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2020年10月14日
いのちをつなぐ・・・アユの種苗生産が始まりました
朝晩の涼しさ際立つようになると川も秋を迎えます。まるで秋の紅葉が映ったかのようにアユのオスは婚姻色に包まれ、雌はお腹いっぱいに卵を持ちます。この時期に合わせて、県では毎年、来年の放流用種苗の生産を始めます。
漁獲されたアユを調べると、2~5割くらいを放流種苗が占めることがわかっており、放流種苗は資源を支える大事な柱になっています。
メスからは卵を、オスからは精子をしぼって人工的に受精させますが、この時、オスだけは天然魚を用いるようにしています。これは、縄張りを作って他のアユを排除する野生の性質をできるだけ残すための工夫です。
アユはふ化するとちょうど1年で寿命を終えます。ふ化と同時に人生(魚生?)の終わりに向けてのストップウォッチが動き始めます。ふ化を待つ卵を眺める度に、いのちをつなぐ作業に気を引き締めています。
産卵期を迎えたアユ(上段:オス、下段:メス)
採卵風景
特殊なネットに付着してふ化を待つ卵
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