産地情報
漁業者と水産高校生とのウニの移植放流(11月19日)
漁場でウニ類が増えすぎると、ウニ類が海藻を食べる量が海藻の成長する量を上回ってしまい、その結果、その漁場の海底は石がむき出しになって、海藻がほとんどなくってしまいます。また、このような漁場のウニは食べる餌の量が極めて少なくなってしまうので、十分に栄養をとれず、身入りの少ないウニになってしまいます。
そこで、これを解決するために波津地区の漁業者の皆さんによるウニ類(ムラサキウニ)の移植放流作業が行われました。さらに、漁業者の皆さんをバックアップするため、福津市の水産高校の生徒さんがこの作業の手伝いに来てくれました。
まずは、増えすぎた漁場のウニを、漁業者の皆さんが取り上げます。みなさん素潜りで手際よく海底のウニを集めていました。
さらに、当研究所の職員もスキューバ潜水で潜り、手伝いました。
これらの作業で取り上げたウニがコチラです。この大量のウニは放流に適したサイズだけに選別する作業が必要です。
そこで、この作業から水産高校の生徒さんに手伝っていただきました。皆さんたくさんのウニをひとつずつ丁寧にサイズをみながら、選別してくれました。本当にありがとうございます。
その後、これらのウニは、海藻が豊富な漁場に再放流されました。水産高校生にとって海上での初めての放流作業ですが、みなさん手際よく放流してくれました。
すると、漁師さんから「これで海の底を眺めると放流したウニとか見えるよ!」って箱めがねを生徒さんに渡してくれました。
「きれい」「海藻がたくさん」「あっウニがいる!」と時間を忘れて箱めがねを覗く高校生たち。
「福岡の海もキレイでしょ?この体験を忘れないで、是非福岡の海で一緒に地元の浜を盛り上げていこうよ!」って漁師さんからのメッセージ聞こえたでしょ?
無事に放流を終えて、波津漁港に帰港しました。
水産高校の生徒さんだから大丈夫かなって思って、ちょっと船の係留ロープ結ぶお願いをしたんですが・・。先生がそばにおられて「これが出来ないとまーた、一年生からやり直しだからね!」ってキビしいことを・・。
とたんに、「えっあの・・、ミッキーマウスの耳つくるやつだったっけ!?・・」ってちょっとテンパってました・・。変なこと頼んじゃってごめんなさい・・。海より深く反省しております・・・。
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