産地情報
まき網漁の水揚げ(宗像市鐘崎港)12月10日
まき網漁の水揚げ調査に行ってきました。まき網漁の操業は、日没から日の出までの夜間です。水揚げ時刻は深夜から早朝まで、獲れた時間によって日々違ってきます。今朝は漁場が遠く、漁獲の時間が遅かったので、早朝6時頃からと遅い時刻の水揚げでした。
港では荷捌き作業(水揚げ、選別、箱たて等)を担当する選子(「えりこ」もしくは「よりこ」と読みます。)さん10名がスタンバイしています。本日の漁獲はマアジ、マサバ、ゴマサバが中心でした。いずれも大から特大サイズが多く、特にサバ類はもちもちと脂の乗った魚体をしてました。運搬船からたも網ですくわれた魚は選別台に揚げられ、魚種とサイズごとにテキパキと選られて(選別)いきます。
漁獲物は、選子さんによって魚種、サイズごとに選別されます。10kg単位に詰められたトロ箱は、レールからベルトコンベアーに乗ってトラックに積み込まれていきます。
ところで宗像漁協所属のまき網船は、1船団が6隻で構成されている中型まき漁業です。網船(母船)の他に付属船として魚探船、灯船が各1隻、運搬船が3隻です。
船種ごとの役割を漁労の流れにそって進めると、まず魚探船が探知機やソナーを使って魚群を探します。魚群を見つけると灯船を呼び寄せ、灯船が集魚灯で魚を集めます(蝟集:いしゅう)。魚探船は魚群を灯船に渡すと、次の魚群探索に移ります。この2船はとても速度が速く、機動力に優れています。灯船が蝟集している間に網船が到着し、漁獲が始まります。投網(網入れ)から揚網(網揚げ)までは約1時間。魚はたも網を使って運搬船に揚げます。運搬船は積み込み量と市場の開設時間を勘案してタイミングを図り帰港、次の運搬船にバトンタッチ。
このように船団の各船が連携して、機能を発揮した漁が行われています。今年度のまき網漁は12月で終了とのことです。
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