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産地情報

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2023年10月10日

豊前海のガザミを増やす取組

豊前海に欠かせない魚介類「ガザミ」。特に、秋から冬にかけてはマコをもったメスガニのおいしい季節になります。最近、地元の魚市場や直売所などでもよく見かけるようになりました。
ガザミ行橋市魚市場.jpg
豊前海では、ガザミを増やすため、毎年、稚ガニの放流を行っています。
昨年度からは、この稚ガニの放流にある工夫をほどこしました。その方法は・・・ノリ網に稚ガニを付着させて放流するというもの。

ガザミは小さいとき、流れ藻に付着して生活します。流れ藻は大きな魚から身を守ることもできるし、餌も確保できるガザミの大切な成育場なのです。
この流れ藻の代わりとして、「ノリ網が使えるのでは」と思ったのがきっかけです。

こちらがそのノリ網を丸めたもの。ちなみに、網は中古のものを再利用しています。
このノリ網に稚ガニを付着させると、ハサミと脚を使って網にしがみつきます。
ノリ網.jpgノリ網にしがみつくガザミ.png

稚ガニが付いたノリ網に浮きとロープ、おもりをつけて、地元の海に放流します。
1週間ほどするとガザミは成長してノリ網を離れ、海底の砂に潜れるようになるので、これを待って網を回収します。

ガザミは成長が早く、春から夏にかけて放流したものが、さっそく秋には水揚げされるようになります。最近、獲れているガザミにも、放流したガザミがきっといるはず。

ノリ網放流.jpgノリ網放流イメージ図.jpg

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